工務の佐藤です。
2月も中旬となり、関東地方では春一番が吹いて、気温が20度を超えたところもあったそうです。仙台でも最高気温が17度となったようですが、今日は一転、最高気温が6度と冬の寒さが戻り、寒暖差に注意しないと体調を崩しそうな季節となりました。
さて、前回大工さんが使う道具として「墨壺・墨差し」について、ブログを載せましたが、今回は「さしがね」について簡単に説明したいと思います。
「さしがね」とは、木材や建材などの幅を測ったり、直線や直角の線を書いたりする定規で、簡単に言うとステンレス製の直角に折れ曲がった「ものさし」です。
「さしがね」には表目・裏目・角目・丸目などの目盛りが付いており、尺・寸になっているものとセンチ・ミリになっているものがあります。
表目には普通の目盛りが付いていて、裏目には正方形の対角線(平方根)の目盛りがついています。角目は丸太などの円の中にとれる正方形の一辺の長さを測り、丸目では円の円周を計算しなくても測ることができます。
さらに「さしがね」を使って材料の幅を等分割りにした墨付けをしたり、分度器代わりに角度を調べたり、円形の墨付けにも使えます。
このようにいろいろな使い方ができる道具として、昔から大事に使われ、「大工道具の三種の神器」にも加えられている道具の一つです。